::::: 杜塚秋人の静かな生活 〜 Stasis Blue,Kismet White :::::

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2009.08.06 Thursday

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2007.06.02 Saturday

■■■ Mossa/Some Eat it Raw (2006)

Some Eat It Raw


モントリオールのプロデューサー Jeremy Petrus によるプロジェクトの1st。えげつないくらい低音が効いた真っ黒でファンキーなハウス、ってことでよろしいでしょうか。ミニマルで疾走感のある曲アリ、重心を低く取ってぐりぐりうねる曲アリ、ヴォーカルサンプルを切り刻んでこっち方面に疎い身にはまったく未知のリズムを作る曲アリ、ダビーでもこもこした音像にストリングスを絡める曲アリ……と、あくまで実用本位と思われる作りで「聴く」事は最優先ではなさそうでありながらも曲ごとのバリエーションがきっちりあって、どの曲もトリッキーな面があって、楽しい。色々と緻密な細工が凝らされていて、鳴っている音全てで立体的なリズムを作っているところなんかは素人耳にも見事なんだけど、殆どブルータルな域に達しているヘヴィな低音をぶんぶん唸らせながらしなやかに駆け抜けるような、肉体的かつ感覚的な感じが基本になっているのがとても良いなあと思ったのだった。

この音楽を聴いて満足した度合い:★★  /★★★★


以前……と言ってももうかなーり前なんだけれども shooter さんにお勧め頂いていたやつで、確かにエグくて黒くて格好よかった。アルバム一枚で一つの流れが始まって終わるような感じになってるところもよかったんだけど、この手のはおしなべてランニングタイムが長いんだよなあ……13曲で70分。もうちょっと短い方がいいんだけど、そこは聴くためだけの音楽ではない(と言うか、むしろ聴くのは二の次、って感じか)ので仕方ないところなのかなあ。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(2) | trackbacks(0)
2007.05.28 Monday

■■■ Coaltar of the Deepers/Tortoise EP (2007)

TORTOISE EP


孤高のシューゲイザーメタルバンド、「Penguin EP」から数えても3年ぶりとなる4曲入りEP。その「Penguin EP」はチープな打ち込み音と殺気のない轟音の対比が目立つキッチュな作りだったが、今回はギターの音がよりヘヴィメタリックになっている気がする。遊び心もやや後退してシリアスな印象が強い手触り。それと同時にパーカッションが目立っていたり、楽曲自体も全体的にリズムが強調されたダンサブルなものになっていて、その上に乗るヴォーカルは相変わらず性別年齢不詳のナラサキ声(ただし以前より明らかに歌心が増している)、と言う……まあ、やっぱりルーツレスと言うか、出所不明の違法改造音楽で、音が重くなっても全体としてはポップな感じに仕上がっているのは流石の手練手管。手癖で曲を作っているような感じもちょっとするが、7月に控える5年ぶりのアルバム、「Yukari Telepath」が楽しみになる内容です。

この音楽を聴いて満足した度合い:★☆  /★★★★


シューゲイザーメタルって書いたけれども、シューゲイザーっぽい要素、音遣いはこのEPには(ペンギンにも)あまりない。特撮での活動が反映されているのか、メタリックな方向に傾いている気がする。が、このEPに収録された曲は大部分が別ヴァージョンで「Yukari Telepath」に再録されそうだって事で、そっちではまた別の一面が見られるんだろうなあと思う。このバンドの新譜は、やはり今年の中でも特に楽しみなものの一つなのです。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.25 Friday

■■■ Anekdoten/A Time of Day (2007)

A Time Of Day


北欧ロックのあちこちに影響を与え続けるスウェーデンのプログレッシヴロックバンドの5枚目、傑作です。前作「Gravity」でも以前のダークで破壊的で閉塞感にまみれたイメージ作りに囚われない曲作り・音作りをしていたが、本作ではそれが更に進化している。ヘヴィ/シンフォニックな色合いを弱め、よく練られたキャッチーなメロディに誘われて聴いているといつの間にか世界の裏側に移送されているような、そういう不可思議でサイケデリックなムードが全体を支配しているんだけれども、これまでよりもずっとオープンで、間口が広い印象を受ける。
どのパートが繰り出す音も非常に表情豊かで、グランジを引きずるうねりや微妙に揺らぐ曲線的なグルーヴを自在に操るドラムも、強烈な低音を鳴り響かせつつ優美に蠢くベースも、叙情性と攻撃性を見事に内包した音を出すギターも、この世とあの世の繋ぎ目を歌うかのようなメロトロンやオルガンその他の古いキーボード類(それらの使い分けがまた実に巧い)も、その全てが前からこんなだっけ? と思ってしまうほどに肉体的、官能的。扱う楽器やその音色は今まで同様に古めかしいが、音が響いてゆく空間の広がりや奥行きにもかなり意識が向いているような感じで、結果としてポストロックに近いニュアンスも色濃く帯びている、と思う。リズムにせよ空間感覚にせよ、古色蒼然とした居佇まいの中に現代的な感覚を取り入れる手法が実に洗練されていて、一つ一つの音やメロディの全てが不安定で儚げな色合いを帯びて雄弁に響いてくる。その響きはこのバンドにしか出せないものであり、クリムゾンもフロイドももはや宇宙の彼方(と言いつつ、やっぱり背骨にあるのはその二本立てです)。特に、世界の黄昏をパノラマで見せるかのような#4「翳りの天」〜#5「虚空の轍」の流れには本気で感動した。

この音楽を聴いて満足した度合い:★★★☆/★★★★


このテの音を出すバンドとしては曲を短くまとめるのにも長けていて、8曲44分と過不足ないランニングタイムに収めている。その上、今回は1曲目から8曲目まで全体の流れ、起承転結が非常にはっきりしているのもすごく良い。基本的にこのバンドはピントがずれたアルバムは作らないが、それにしてもここまで完璧で、しかも自らのフィールド以外のリスナーにもアピールできるものを出してくるとは……アメリカやカナダ辺りの、プログレ入ったインディロック(それこそ Arcade Fire とかこないだの Blonde Redhead とか、The Decemberists とか、そういうの)を好んで聴く人がこれ聴いたらびっくりすると思う。色々な意味で。勿論、このバンドの影響を直接受けていると思われる Mew や Qoph や Dungen 辺りが好きな方にもお勧めなのです。

うーん。情報量がえらく多いので、まだちょっと書ききれないなあ。また明日明後日にでも少し追加で書いたりしたい。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.23 Wednesday

■■■ Six by Seven/Club Sandwich at the Penveril Hotel (2006)

club sandwich at the penveril hotel


解散直前(直後かもしれない)に発表された Six by Seven の置き土産。1st〜4thまでのどれとも異なる音楽性を持っていて、恐ろしく分厚いギターノイズの壁が可聴/可視領域を覆い尽くし、その中を甘くドリーミーなメロディがゆらゆらとサイケデリックに浮遊するさまは、実は彼らのアルバム中で最も「シューゲイザー」のイメージに沿うもの。解散直前の状態とは思えない気合の入りよう、とことん作り込まれたサウンド・オブ・ウォールとラウドでヘヴィなリズム隊は非常に格好良いものの、なんだか今までにあった毒気や邪悪さが足りんなあ……と言った按配のアルバム前半と対照的に、いきなりガチで Motorhead やりだしたりダークなエレクトロ交じりのエグい曲を繰り出したり殆どストーナーな曲があったり、と後半では人が変ったかのようにやりたい放題。結局最後の最後まで外れもののバンドだった事が改めて解る出来で、これまた好きな人はとことんハマれる一枚だと思う。

この音楽を聴いて満足した度合い:★   /★★★★


ネオ・シューゲイザーなバンドたちの中に素性を知らせずひょこっと混ぜたら、それはそれは話題を集めそうな一枚……かなあ。いや、そうでもないかもしれない。出来が良い悪いの問題ではなく、どこか多くの人に受け容れられにくい要素があるような気がする。非常に独特の雰囲気を持っていて、個人的にはそんな雰囲気にこそ強く惹かれるのでした。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.20 Sunday

■■■ Dungen/Tio Bitar (2007)

Tio Bitar


スウェーデンのサイケデリックロックバンド、二年ぶりの四枚目。ファズが効きまくったギターが唸りを上げてのたうつ冒頭の#1「Intro」からして明らかだが、前作よりも荒々しく、呆れるほどに埃っぽくて使い古したハードロック、の面が表に出ている場面が増えた。極彩色のナチュラルボーン能天気サイケな色合いは後退し、幾分ソリッドな手触りになっているとも思う。曲調が前作ほど多彩でなく、割と均一な色調のまま進むために酩酊感が非常に強い仕上がりで、リズム隊はどっかんどっかんとやたら騒々しく、メロディは相変わらず妙に人懐こいのに、バンドサウンドの激しさや曲のポップネスはさほど目立たず、その代わり音像の奥へ奥へと誘い込まれて催眠かけられているような、聴いているうちに視界や意識を不確かにさせられてゆくような印象を受けた。インパクトは前作に及ばないが、やはり魅力的で不思議なスタイルを持つバンドだと思う。

この音楽を聴いて満足した度合い:★☆  /★★★★


面白いのは、やっぱり自分たちがやってる音楽が微妙にズレていて、おかしなバランスの上に成り立っているっていう自覚がなさそうなところだなあ。北欧のバンドにはそういうのが多い。あっちの方の国柄、と言ってしまえばそれまでなんだけど、欧米の音楽よりも、メタルとかプログレとかサイケとか現地のトラッドとかが音楽の根っこに深く染み付いていて、それが混ざった結果として不思議な音楽になっているって事が多いからなのだと思う。この Dungen もまさにそういう感じ。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.17 Thursday

■■■ Black Rebel Motorcycle Club/Baby 81 (2007)

baby81


カリフォルニアの黒尽くめ3ピースバンドの4th。前作「Howl」は唐突にフォークやらブルースやらゴスペルに傾倒した(と言うよりはルーツを露わにしたって事だったらしいが)あんまりにも地味なアルバムだったが、本作では再び以前のようにじりじりと肌を焦がす熱を持つシニカルなロックンロールに戻っている。その上で、なんだか開き直ったかのようにキャッチーな曲を連発していて、幾つかある速い曲はどれもえらくフックが効いているし、泣きを煽るベタベタのバラードがあれば今までになく明るくてポップな曲、「Howl」で得たものを活かしたルーツィで土っぽい曲もあって、ムードと熱気で押し切ろうとしていた2ndまでに比べると明らかに曲作りの点で一皮剥けた感じ。また、ずっしりとしたリズムの迫力はストーナーに通ずる重さを感じるまでに強まり、ギターサウンドは相変わらず黒い炎が渦を巻いて視界を歪めるかのようで、特に遅い曲でのドスが効きまくったグルーヴが実に格好良く、タフで、耳を奪われる。鮮やかなモノクロの世界、サイケデリックロックンロールの傑作であると思います。

この音楽を聴いて満足した度合い:★★☆ /★★★★


このバンド、どこか格好付けててワザとでもキャッチーな曲はやりません、みたいなスカしたところがあって、だから1stの頃から出してる音は好きは好きなんだけど自分にとって決定的な一枚は出てこなさそうだなあ……と思っておりました。なので、今回も一定以上の期待はしてなかったんだけれども、良い意味で見事にそれを裏切られた感じ。こんなにベタな格好良さと今まで通りのクールでシニカルな居佇まいを両立させて、その上にしっかり重くてうるさいのを作ってくるとは。いや、これはすごく好きな感じです。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.16 Wednesday

■■■ Acidman/Green Chord (2007)

green chord


元々からしてシリアスと言うか真面目と言うか頭でっかちと言うか、そういう空気が付いて回るバンドだけれども、前作「And World」辺りから良い感じに肩の力が抜けてきていて、本作もその流れを継いでいる印象を受ける。リズムは相変わらず極めてソリッドだが(メカニカルなドラムの存在感は本当に大きい)透明な水面に波紋が広がってゆくかのようなギターサウンドはとても美しく、ヴォーカルが歌うメロディも以前に比べると鋭角的でない。ジャズの影響を取り込んだ曲、珍しくもアコースティックな曲、弦楽器を使った曲、殆ど恒例でもあるラストのプログレ曲、と曲調は相変わらず精緻で幅広いが、3ピースらしからぬ音圧といかにも3ピースらしい隙間感を兼ね備えたバンドサウンド、広がりのある巧みな空間演出に柔らかなポップ感覚が加わって、確固たるオリジナリティが築き上げられているのを感じる。安定した実力が発揮された一枚。

この音楽を聴いて満足した度合い:★☆  /★★★★


しかしまあ、真面目すぎるくらい真面目なところは相変わらずだなあ……ポップになった分、以前にも増して衝動が完全にコントロールされている印象は強くなり、柔らかくなったと言っても人懐っこさみたいなものからは遠い。そこをどう受け取るかで、やっぱり好き嫌いは大きく分かれるんだろうなあとは思うのだった。でも俺はそういうところが好きです。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.14 Monday

■■■ Rush/Snakes & Arrows (2007)

Snakes & Arrows


北米の国民的(日本で言うなら「たとえばYMOが解散せず同時代性ともぼちぼち折り合い付けながら今までバリバリ現役でやり続けた場合」くらいにあたる、らしいです)3人組バンドの18枚目。でもちゃんと腰を据えて聴いたのは、ほとんど初めてでした。で、聴いてみるとオルタナティヴロックともハードロックともプログレとも付かない音がえらく耳にすーっと入り込んで来て心地良かったので驚く。音数がやたら多く一つ一つの音はソリッドなのに音と音との隙間が必ず作られていて風通しが良いし、聴けばとことん手の込んだ作りになっているけれども、曲の流れはびっくりするほど自然体。大概の曲がミドルテンポでゆったり進むため派手に耳を惹き付ける感じではないが、音世界の規模がとても大きくてそれがすごく気持ち良い。何だか高台に立って山と街と港と海を一望するような、そんな爽快感があるなあと思ったのだった。

この音楽を聴いて満足した度合い:★★  /★★★★


聴いていると、何かどこか今までに聴いた事があるような慣れ親しんだ手触り、似たような心地良さを感じているのに気付く。それは、たとえば最近の Incubus だとか少し前の Devin Townsend,Biffy Clyro,Mastodon,ひょっとしたら The Band Apart,それにもちろん Dream theater……そんなバンド達が持つ空気だとか音楽的な要素なんだけれども、結局それらはこの Rush が元々持っていたものがあちこちに散らばって広がっていったものだったんだろうなあ、と言うのが本作を聴くと強く感じられる(逆にこのバンドの方が色々なものを取り入れた結果でもあるんだろうとも思う)。今まではっきりそうと自覚した事はなかったんだけれども、俺は随分前から Rush の音が好きになる素地があったみたいです。それに気付いて、大げさな言い方だけれども、少し感動した。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.05.09 Wednesday

■■■ Tomomi Ukumori/Indigo (2007)

indigo


女性ハウスシンガー(って表現はあんまり見かけないが、まあ全く使われないわけでもない言葉らしいです)の1st。実用本位、機能性重視ってイメージを自分はハウスに対して持っていて、従ってハウスはテクノ以上に自分にとって馴染みが薄いジャンルの音楽なんだけれども、これは良かった。まず何より本人の歌がいい。優雅な柔らかさと神秘的な雰囲気と重力の束縛を感じさせない自由さを持つ歌声は「飛ぶ」って言葉がよくあてはまるもので。で、メロウだったり強烈な高揚感があったりミステリアスだったり浮遊感や疾走感一杯だったりするトラックも素晴らしく響いて来て、シンプルなのに身体中にものすごい速さで伝わってゆくような純度の高い快感が一つ一つの音にあると思う。特に、どの曲もキックの音はキレがあって重くて軽くてすごく好き。メロディとトラックの噛み合わせがとても良く、全体的にかなりポップで割と軽く聴けるのにぐいぐい引っ張られるのも良かった。お勧めです。

この音楽を聴いて満足した度合い:★★  /★★★★


がらぴいさん大絶賛。と言う事で聴いてみたんだけれども、これは確かに普段こういうの全然聴かない俺が聴いてもたいへんよいものでありました。普段聴かない種類のものなので自分がここから受ける感覚をどうにも上手く言葉に出来ないが、特に鳴ってる音と歌声の良さってのが、これがもう理屈抜きで良くて、感覚に直接ばりばり訴えかけてくる。色々なジャンルのものを聴いてみるってのはやっぱりよい事だなあ、と改めて思ったのでした。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(2) | trackbacks(0)
2007.05.04 Friday

■■■ VOLA & The Oriental Machine/Android 〜like a house mannequin〜

ANDROID 〜like a house mannequin〜


元 Number Girl/Zazen Boys のドラムス、アヒトイナザワがギターヴォーカルを取る4人組バンドの1stフルアルバム。どうも以前のミニアルバムは中途半端な印象だったが、本作はかなり吹っ切れて突っ走っている。思い切りニューウェーヴ〜ディスコパンク調なバンドサウンドは強いオリジナリティこそないものの恐ろしく鋭角的で低音が効いていて格好よく、メロディとバンドサウンドの一体感も明らかに増していて、勢いに乗っているのを強く感じさせる仕上がり。いくらなんでも無茶なテンションの高さを持つ冒頭2曲でツカミはばっちりだし、ポップだったりわざとらしくエキセントリックだったりするメロディがより耳に残るものになっているのもとてもいい。アヒトイナザワのヴォーカルは相変わらず弱いが、快楽指数が高いグルーヴを一気に聴かせるパーティロックアルバムの快作だと思う。

この音楽を聴いて満足した度合い:★☆  /★★★★


割とカッコ付けてる感じと言うか、身を削っている手触りが薄いが、そこをアヒトイナザワのキャラクターとぎゃんぎゃん唸るバンドサウンドで補っている。その辺の釣り合いは上手く取れていると思った。それにしても、ベースもギター(元 Downy)もドラム(現 Syrup16g)も主張強過ぎでエグくて素敵だなあ。
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杜塚 | 聴いたCDの感想/2007年上半期 | comments(0) | trackbacks(0)
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